ビタミンC誘導体って？ビタミンC誘導体による効果のすごさを解説

ビタミンC誘導体とは

美容に良いと言われているビタミンCは、活性酸素を取り除き、色素沈着を防止・メラニン色素の抑制などを行うことでシミやそばかすを予防してくれます。そのため、透明感のあるお肌、美肌を目指す人にとっては欠かせないものです。しかし、ビタミンCは単体では、成分が不安定なのが弱点となっています。空気に触れると酸化しやすく、保管に向いていません。

また、水に溶かすと活性を失い、ビタミンCとしてのはたらきができなくなり、お肌への吸収がされにくくなってしまうのです。効果が高いビタミンCですが、それを成分をそのままにお肌の中へ届けられないか、ということで作られたのがビタミンC誘導体です。ビタミンC誘導体とは、ビタミンCの弱点を改良し、人工的に成分を安定したものです。

お肌への浸透をよくして、お肌の中で酵素反応を起こし、ビタミンCへ変化します。つまり、ビタミンC単体での弱点であった吸収されにくい点を改善し、吸収されたあとにビタミンCへ変化するというのがビタミンC誘導体なのです。

ビタミンC誘導体の種類

ビタミンC誘導体には、①水溶性ビタミンC誘導体、②脂溶性ビタミンC誘導体、③新型ビタミンC誘導体があります。①水溶性ビタミンC誘導体は、リン酸アスコルビルナトリウムやリン酸アスコルビルマグネシウムなどがあり、価格が安く、安定性が高い、即効性があるのが特徴です。

水溶性ビタミンC誘導体は、化粧水や美容液などのローションタイプに使われることが多いです。また、価格が安いこともあり、多くのメーカーが使っているのもこちらです。

次に、②脂溶性ビタミンC誘導体は、テトラへキシルデカン酸アスコルビルなどがあります。こちらは、油に溶けやすい性質があるため、クリームやジェルなどの油分の多いものに使われています。脂溶性ビタミンC誘導体は、お肌への刺激が少なく、お肌の深くまで届きやすいのが特徴です。水溶性に比べて、即効性はありませんが持続時間が長く、保湿効果も高いとされています。浸透性の高さにも優れており、メラニンの抑制やコラーゲンの合成を促す効果が認められています。

③新型ビタミンC誘導体は、最強のビタミンC誘導体とも言われ、水溶性と脂溶性の性質を併せ持っています。なんといっても高い浸透力が特徴です。真皮まで浸透するということで、シミやシワに直接働きかけてくれます。浸透力は水溶性ビタミンC誘導体の100倍ともいわれているほどです。

ビタミンC誘導体配合化粧品の選び方

ビタミンC誘導体配合の化粧品は多く販売されており、どんな商品を選べば良いのかわからない人も多いですよね。ビタミンC誘導体配合の化粧品を選ぶときには3つのポイントをチェックしましょう。

1つ目に保湿力です。冬には暖房や空気の乾燥があるのはもちろん、夏でも冷房などでお肌は乾燥しやくなっています。1年中潤いをキープするには保湿力は重要です。

2つ目に、ビタミンC誘導体以外の美容効果のある成分が入っているかを見ましょう。

3つ目に、使用感を確認しましょう。ベタつきが少なく、使い心地の良いものを選ぶようにしましょう。できれば、店頭のテスターなどで試してみるのがおすすめです。

ビタミンC誘導体の注意点

良いところばかりのビタミンC誘導体ですが、注意点もあります。ビタミンC誘導体は、皮脂の抑制効果があるので、お肌が乾燥してしまう場合があります。そのため、もともと乾燥肌の方や敏感肌の方は注意が必要です。

保湿効果のある成分が配合されているアイテムを選ぶようにしましょう。ヒリヒリしたり、赤みが出たりした場合には使用を中止してください。肌質にかかわらず、ビタミンC誘導体を使うときには、保湿もセットで行ってくださいね。